8月4日、6日の2日間、アグリサイエンスラボは、生活協同組合コープみらいが運営するカルチャーセンター(コーププラザ)にて、小学校1〜4年生の親子34組を対象にDNAを題材とした実験教室を実施し、本研究所のメンバーが講師として参加しました。
【実施日時・会場】
8月4日(木)10:30-12:30 コーププラザ新中野
8月6日(土)10:00-12:00 コーププラザ秋葉原
今回は”夏休みの自由研究お助け企画!”ということで、「食べものからDNAをとりだそう」というテーマでおこないました。
まず、DNAは生きものの体を作るための「設計図」であり、すべての生きものが持っていることを学びました。、「では、自分の設計図であるDNAは、どんな色・かたちをしているんだろう?」という問いかけのもと、子どもたちは実際に自分のDNAを取り出す実験に挑戦しました。
「丸いかたち」とか「ペラペラした紙みたいなもの」だと予想があがっていましたが、DNAが見えてくると、その意外なかたちにびっくりしていました。見るだけでなく、手で触ってみたりと興味津々。大人でもなかなか見る機会のないものなので、保護者の方々にも子どもと同じように感動いただけました。
ひとしきり自分のDNAに触れた後、ここからが本題です。
食べものは生きものである、という理解ののち、次なる疑問に挑戦です。「動物や植物と人間では見た目は違う。ではDNAの見た目は同じだろうか?それとも違うのだろうか?」
この疑問を解決すべく、食べもの(植物代表としてブロッコリー、動物代表として鶏肉)からDNAを取り出しました。
実験の途中では、鶏肉から出てきたタンパク質の量にも驚きの声が上がりました。やっぱり筋肉にはタンパク質がたくさん入っているんだ等の気づきも得ながら、食べものと人間のDNAの「比較」に挑戦しました。
ブロッコリーと鶏肉から取り出せたDNA、なんと見た目は人間とほとんど同じ。意外な結果に驚いた様子でした。
DNAの見た目は同じなのは、動物や植物が人間と同じ生きものであることの証。生きものとしての見た目の違いは「設計図にかかれている内容が違うから」という生きものの本質的なしくみを理解する機会にもなりました。
DNA抽出実験を通じて、「食べものは生きものだ」という事をあらためて知り、生きもののふしぎだけでなく食べものの大切さにも気がつく教室となりました。
今回のように、アグリサイエンスラボでは農場体験と実験を通して生きものの不思議(生命科学)や食べものの工夫(食品工学)を学べます。ご興味のある方は是非お気軽にお問い合わせください。
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