土壌は作物生産の基礎であり、人類は古くから栽培する土壌の硬さや栄養分、微生物叢を改善することで、作物の収穫量や品質を向上させてきました。しかしながら、作物ごとに適した土壌が異なること、土壌の硬さや肥料の量などにばらつきがあるため誰もが均一な品質の作物を作り出すことは難しく、農業生産における課題となっています。
土壌の制限なく、作物が簡単に作れるようになる。そうなれば食料が足りない場所でも生産ができ、食料の安定供給につながると考え、我々は「未来の土」プロジェクトをスタートしました。
現在は、生分解性プラスチックなどの様々な素材を組み合わせ、作物ごとに適した土壌の代わりとなる培地ができるのか研究を行っています。
「未来の土」ができれば、世界の食料の安定供給に貢献するだけでなく、人類は宇宙へ進出した際に宇宙で地上と変わらない多種の作物を育てることにも貢献できると考えています。
「未来の土」プロジェクトは始まったばかり。今後も様々な素材の組み合わせて、培地の開発を進めていく必要があると考えています。本プロジェクトにご賛同いただける方や利用可能性のある素材をお持ちの方、研究を一緒にしませんか。
現代社会では、食料の生産は地方や郊外にある農地で行われ、消費は都市の人口過密地帯が大きな割合を示しています。様々な農産物が生産地から消費地へと行き交う中で、輸送コストの圧迫や窒素源などの栄養素が土地ごとに偏りが生じてきているといった問題があります。持続可能な農業を続けることで生存してきた人類ですが、現代においてはその持続性を保つために大きなエネルギーを必要とする農業体系を取らざるを得ませんでした。これらは未来の食料生産における潜在的な課題となっています。
そこで本プロジェクトでは、世の中にあるあらゆる未利用資源を対象とし、食料生産へと繋がる手法を研究開発いたします。現在行われている農業・畜産・漁業への応用に加え、将来的に拡大が見込まれる昆虫食や細胞農業による純肉にも取り組んでいきます。
本プロジェクトにご賛同いただける方や利用可能性のある資源をお持ちの方、ぜひとも研究プロジェクトを一緒に創りませんか。